質の高い野菜を作るには、何が一番重要なのは何か? それは「土」です。農作物に適した土を使わなければ、せっかくの高品種の種子もうまく育てることはできません。経験の豊富な方であれば、触ってみただけ、匂いを嗅いだだけ(中には、口に入れる人もいますが・・)で、感覚的にこれは「良い土」と判断しますが、ここでは、良い土の条件である、みずはけ(排水性)、みずもち(保水性)が良く、堆肥のような有機物を多く含む土壌の内、「保水性」「排水性」に焦点をしぼり、もう少し物理的な判断で良い土をわかる方法を記載したいと思います。まずは、ご自分の畑の土を少量手にして、少量の水でこねてみてください。下記の5つのどれかに分類されると思います。 ①ぬるぬるとした粘土の感じが強く、こねたときに、「こより」のように細長くなって (イメージは、陶芸の土ですね) ⇒「埴土(しょくど)」 ②大部分が粘土で、20,30%ほど砂を感じる、こねると、「マッチ棒」くらいの太さ になった。 ⇒「埴壌土(しょくじょうど)」 ③砂と粘土は半々のもの、こねると鉛筆くらいの太さにできる。 ⇒「壌土(じょうど)」 ④70,80%ほどが砂の感じ、水でこねても棒状にできない。 ⇒「砂壌土(さじょうど)」 ⑤ほとんど砂でサラサラしている。水でこねても細かく散らばるだけ ⇒「砂土(さど)」 もっとも農作物に適した物理性をもっている土は、③です。おそらく、①と⑤の方がいなかったと思いますが、では②,④はダメかというと、そうとも限りません。作る農作物によってかえって、②,④の方が良いケースがあります。【②の植壌土:サトイモや枝豆】【④の砂壌土:スイカ、カボチャ、サツマイモ、落花生】 ④の砂壌土を③の壌土に改良したい場合 山砂やバーミキュライト(土壌改良用の土)を(5㍑/㎡)投入、その後に堆肥を加えて有機物を分解する土壌生物の力を借りて団粒化する。結果、土壌に“隙間”を作り出すことができます。堆肥は、毎年2~3kg/㎡加えて、耕します。また、水がたまらないように排水路や、畝の高くするなどの工夫が必要です。 ②の植壌土を③の壌土に改良したい場合 砂質の土の場合には、黒土や砂質土といった土を約3kg/㎡、堆肥や腐葉土も約3kg/㎡同時に投入し耕す。注意点:作付けの際に、堆肥を投入して、必要に応じて石灰資材(苦土石灰)を投入するかと思いますが、砂質が多い場合は肥料を保つ力が弱いので量を少なめにしましょう。 などなど、土って難しいですよね。自慢ではありませんが弊社の土の良いところは、採取する際、土質事に採取している(単品採取)ので、あとで、特性に応じて混ぜ合うことでお客様の必要な資材を提供できる点なんです。 Post Views: 7,809